【書評】心の安定と脳の活性状態をもたらすマインドフルネス4つの瞑想!『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』(サンガ編集部/方喰正彰著)
近年、マインドフルネスが話題となっております。
それは、マインドフルネスがストレスの低減、心の安定、パフォーマンスの向上をもたらすと言われているからです。
特に、ビジネス領域において世界中に広がったキッカケとなったのは、グーグルが全社で取り組んだことがキッカケです。そのグーグルが開発したプログラムが「Search Inside Yourself(SIY)」です。
今回紹介する『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』(サンガ編集部/方喰正彰著)は、グーグルで開発されたSIYのエッセンスをマンガで分かりやすく書かれたものです。本書で書かれている「4つの瞑想」は、日々のビジネスにおいて、降りかかるプレッシャー、不安、悩みなどを低減し、パフォーマンスを向上させることに役にたつはずです!
本書の紹介にあたって、下記に4コママンガを掲載しております。以下に、関連書籍、本書のおすすめポイント、マインドマップ、そして、本書を読んだ感想を以下に掲載いたします。
今回紹介の本
目次
- プロローグ 「グーグルのマインドフルネス」とは何か?
- 第1章 怒りをコントロールする アンガーマネジメント
- 第2章 書くことによって自己発見する ジャーナリング
- 第3章 共感を高めて共感性を改善する 「私と同じ(ジャストライクミー)」の瞑想
- 第4章 思いやりの心で問題を解決する 思いやりの瞑想
- 第5章 マインドフルネスのこれから 社会や組織を豊かに変える力
本書のおすすめポイント
本書をおススメしたい人
- 常に仕事が頭から離れず、イライラしている管理職!
- 自分のやりたいことが見つからず、悩んでいる若手社員!
- 若手社員とのコミュニケーションがうまくいかず、悩むリーダー!
- 将来に不安を抱くシニア層!
本書を読んで分かること!
- 衝動的な怒りをコントロールする方法が分かる!
- 自分の奥底にある心の声を聞く方法が分かる!
- 相手への共感のキッカケとなる「相手との共通点」に気づく方法が分かる!
- 相手に対する具体的な行動を促す力を与えてくれる方法が分かる!
4コママンガ
最後に
冒頭でも触れた通り、近年、マインドフルネスが話題となっております。
業務量の増加、高度な作業やスピードの要求、結果に対するコミットメントなど、個人に対する仕事のプレッシャーは増すばかり。そのため、強いストレスに悩まされ、心身のバランスを崩す人が増えてきております。
そんな中、マインドフルネスはストレスの軽減など、心の安定をもたらすなどの効果が科学的に証明されるようになりました。また、グーグルが能力開発プログラムの一環としてマインドフルネスを採用したことにより、欧米を中心に「マインドフルネスブーム」が起こりました!
本書『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』は「マインドフルネスの入門書」という位置づけで、4つの方法を紹介しております。
- アンガーマネジメント
- ジャーナリング
- 「私と同じ(ジャストライクミー)」の瞑想
- 思いやりの瞑想
その中でも特に関心を持ったのが「ジャーナリング」です。この方法、実は僕もやっている方法だからです。ただ、マインドフルネスのジャーナリングという方法とは知らず、似たような方法はいろいろと提唱されていたので、それを参考に行っておりました。
本書で提唱されているジャーナリングのやり方は簡単。紙とペンがあればできます。
白紙の紙を数枚と、ペンを用意します。
目を閉じて、自分の呼吸に注意を向けて、いったん頭と心をクリアにします。
また、呼吸を繰り返し、心と身体をリラックスさせていきます。
取り組んでみたいテーマについて、7分間、書き続けていきます。
- 時間は、3分、5分、7分と、ご自身で設定してみてください。時間の長さによるアウトプットの違いも楽しんでみましょう。
- ただ、時には、厳密にルールを守らずに、アイデアが湧いてくるまで考えを考えを巡らせてもいいでしょう。
(サンガ編集部/方喰正彰著『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』より P102)
寝る前に振り返りを行う形で行っておりますが、短い時間でも毎日継続することで「今まで見えなかった思い」に気づき、アイデア創造に役に立ちます。
また、「ジャーナリング」以外に本書で紹介されている以下の3つも、それぞれ効果が期待できます。
アンガーマネジメント
SBNRRのワークは注意のコントロールからはじまり、認知的な変化に至る情緒を自己制御できる。
- 停止する:Stop
- 呼吸する:Breath
- 気づく:Notice
- よく考える:Reflect
- 反応する:Respond
「私と同じ(ジャストライクミー)」の瞑想
人は相手との共通点を見出すと、相手への関心と共感が高まる。
「私と同じ(ジャストライクミー)」の瞑想は、相手への共感を高めるキッカケとなる。
思いやりの瞑想
「相手を助けたい」という思いやりは、具体的な行動を促す力を与えてくれる。
そして、物事に対して無意識に反応するのではなく、きちんと目の前に取り組む能力を育ててくれる。
「マインドフルネスをやってみたいと思うけど、今までの解説書はちょっと難しそう!」と思う方は、是非、本書を手にとってみてください。
マンガをもちいた分かりやすい解説とわずかな時間でできる方法が、あなたに精神的の安定と、脳の活性状態をつくり出し、パフォーマンスの向上をもたらしてくれるはずです!
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