【MM書評】相手が思わす受け入れてしまう”伝え方のエッセンス”!『まんがでわかる伝え方が9割』(佐々木圭一著)
2014年のビジネス書大賞書店賞を受賞した『伝え方が9割』(佐々木圭一著)!
続編である『伝え方が9割2』(佐々木圭一著)を含めると、シリーズ92万以上(2017年1月)の大ヒットとなった本です。大ヒットの要因となったのは、こちらの記事でも述べられている通り、「再現性の高さ」からでしょうか?
「本が売れない時代」と言われてから久しいのですが、本書は大ヒットとなった本として記憶にも新しいです。
そんな本シリーズの続編である『まんがでわかる伝え方が9割』(佐々木圭一著)が最近発売されました。
本シリーズは読みやすいし、書かれている内容も分かりやすいのですが、本書は本シリーズのエッセンスをマンガでさらに分かりやすく書かれております。
本書の紹介にあたって、今回は久しぶりに旧ブログ『ビジネス書のエッセンス(ビジネス書書評ブログ)』で書いていたFreemindでのマインドマップを用いて掲載しております。以下に、本書のおすすめポイント、マインドマップ、そして、本書を読んだ感想を掲載いたします。
本書のおすすめポイント
本書をおススメしたい人
- 上司などに伝えたいことがうまく伝えることができずに悩んでいるビジネスパーソン!
- セールスレターなどで売上に結びつくための伝え方を学びたいと思っている営業パーソン!
- ブログやSNSを通じて発信力を高めたいと思っているブロガー!(僕?)
本書を読んで分かること!
- 「ノー」を「イエス」に変える技術!
- 「強いコトバ」を作る技術!
- 再現性の高い「伝える」技術!
マインドマップ
最後に
主人公は五十嵐舞。女性ファッション雑誌『BB』の若手編集者。言い方が悪く、いつも周りを怒らせてばかりで仕事はイマイチ!しかも、仕事の忙しさもあって、彼氏ともうまくいかないという悪循環……
そんな中で謎のオネエ・マリアと出会います。実はマリア、雑誌『BB』の伝説の副編集長であり、「当時の女性ファッションの流行をつくったといっても過言ではない!」と言われるほどの人物なのです。
そのマリアから
- 「ノー」を「イエス」に変える技術
- 「強いコトバ」をつくる技術
を学んでいきます。そして、やがて雑誌『BB』の第一特集を任されるようになる!という成長ストーリーとなっております。
本書のまんがのストーリーは非常に分かりやすいです。そのためもあり、「伝え方のポイント」もストーリーとマッチしているためか、非常に捉えやすいものとなっております。
例えば、”「ノー」を「イエス」に変える3つの技術”で述べられている以下の3つ
- 自分の頭の中をそのままコトバにしない
- 相手の頭の中を想像する
- 相手のメリットと一致するお願いをつくる
自分の気持ちのままに、それを言葉に変えて発すると、もしかしたら相手はその言葉に抵抗を感じるかもしれません。しかし、「相手の頭の中を想像し、相手のメリットと一致するお願いを行う」言葉を発することで、相手が自分のお願いを受け入れる確率は高まります。考えてみれば”当たり前”のことですが、意外と気が付いていないノウハウです。このように、本書のノウハウのポイントは「相手を思いやる気持ちを持ち、言葉をつくる技術を身に着ける」だと思います。
ところで、本書のキャラ設定にはいくつかクエスチョンマークがついたところがありました。
例えば五十嵐舞のプロフィール。
五十嵐 舞
女性ファッション雑誌『BB』騙取者
営業から、念願の編集部に来て2年目。夢はトレンドを生み出すこと。でも現実は厳しく仕事はイマイチ。恋愛もこじらせ中で、いつふられてもおかしくない状況。隠れ巨乳。
(佐々木圭一著『まんがでわかる伝え方が9割』より P2)
舞のプロフィールにある「隠れ巨乳」という設定を伺わせるストーリーが見当たりません(笑)。この設定、本当に必要だったのか?
また、マリアの設定は舞へ伝え方を教える先生の役割なのですが、なぜオネエである必要があるのか?
ちょっと「ん?」と思うようなキャラ設定が行われておりますが、それは著者が「硬い内容にするよりは、少し遊び心を加えた方がいい」と思ってキャラ設定をしたのかもしれないですね?
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