【書評】悩める営業女子は必見!本書を通じて仲間と一緒に「達成女子」を目指そう!『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(太田彩子著)

2017年1月15日ビジネス書, 働き方

「営業の仕事は大好きだけど、結婚後や出産後も続けていくことができるだろうか……」

「仕事と子育ての両立は難しい……」

「男性ばかりの職場で、ロールモデルがいない……」

etc……

女性営業職にはこのような悩みを持ちながら、日々、頑張っています。

 

しかし、その一方で、「女性営業同士、悩みを共有しながら頑張っていきたい!」という想いもあるのではないでしょうか?

 

今回紹介する『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(太田彩子著)は、女性営業職の働き方のモデルを示すとともに、悩める営業女子を支える本です。

 

著者の太田彩子さんは子育てをしながらリクルートでホットペッパーの企画営業職として活躍。社内表彰制度であるMVPを3度受賞。リクルートを退職後、女性営業職の人材育成に携わり、のべ50,000人以上を支援してまいりました。また、2009年からはライフワークとなっている営業女子のためのコミュニティ「営業部女子課」を主宰。「営業女子100万人で輝く社会を!」を合言葉に、全国27都道府県、3,100人以上の営業女子とともに活動しております。また、近年は、日本政府・外務省主催の国際女性会議「WAW!2016」アドバイザーとしても活躍しております。

 

そんな著者が本書『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』で営業女子や女性営業職を目指そうと考えている女性に対して、どのようなメッセージを送っているのか?

本書のおすすめポイント、本書の内容紹介、そして、本書を読んだ感想を以下に掲載いたします。

 

本書のおすすめポイント

本書をおススメしたい人

  • 「職場は男性ばかりで相談相手がいない」と孤立無援になりがちな営業女子!
  • 「結婚後や出産後も働いていけるのか?」と将来のキャリアプランに対して不安を持っているキャリア女性!
  • 「営業職として成果を出したい」と頑張っている営業女子!

 

本書を読んで分かること!

  • いまなぜ営業女子が必要とされているのかが分かる!
  • 営業女子にとって、「かしこカワイイ働き方」を実現するために必要なことが分かる!
  • 営業女子にとって、「営業部女子課」を通じて支え合う仲間がいることが分かる!
  • 女性営業職の活躍が日本の働き方を変える推進力になることが分かる!

 

本書の内容紹介

なぜ「営業女子」が必要とされるのか?

 

営業職のイメージといえば、「売れるまで帰ってくるな!」という言葉に代表されるように、「”気合い”と”根性”で自社の商品やサービスを売ってくる」という”狩猟型営業”のスタイルでした。

しかし、この”狩猟型営業”が通用しなくなってきております。近年、顧客のニーズが多様化、消費が多様化しているからです。

 

これまでの営業スタイルの主流は、いわゆる「狩猟型営業」でした。この方法はまず顧客となりそうな見込み客に、根性と努力で次々と売り込みをかけていきます。いわば売りたいものやサービスといった「一つのゴール」に向けて、道筋をつけたセールスでプッシュして成約を目指すというアグレッシブな営業スタイルです。そのため、営業組織で重視されたのは「絶対に売ってくる」という根性論でした。

(中略)

ところが、近年、この狩猟型営業が通用しなくなってきているのです。

狩猟型は売りたい商品やサービスというあらかじめ決めている一つの「ゴール」に向けて、一つの道筋を作ってひたすら押せ押せで進むというスタイルです。

ところが顧客サイドにおけるニーズも消費行動も多様化しています。一つのゴールだけを設定してアプローチしても、顧客のニーズに合わない、もしくは納得していただくことが難しい。狩猟型営業では、顧客の変化し続ける多様なニーズに応えられないケースが増えてきているのです。

(太田彩子著『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』より P10~P11)

 

近年、営業に求められるスキルとしては、”課題を抽出・把握する力”、”ニーズを深く掘り下げる力”です。そして、注目されてきているスタイルが”農耕型営業”です。

この”農耕型営業”のスタイルは、普段の買い物などで消費者としての目を養っている女性の方が男性よりも優れております。このこともあり、”消費者としての女性の存在感”が高まってきております。そして、それは営業職における女性の重要度が高まってきていることにもつながっております。

 

さらに消費者としての女性の存在感も大きく、そのことが女性の営業職の重要度を高めています。

(中略)

消費者として女性の存在感がこれだけ強いのに、売る側の営業職がいまだに男性中心というのは少々心許なくないでしょうか?女性たちのニーズを十分に捉えているのでしょうか?もしかするとこれまで、多くの売るチャンスを逸していたのかもしれません。

営業の側にも女性が増えて、消費者目線や女性目線が生かせれば、市場のニーズにも的確にこたえることができて、消費も伸びていくのではないでしょうか。

これは日本だけの状況ではなく、アメリカでも購買決定の85%は女性がするといった記事が、Forbesなどの経済誌で紹介されています。男性が購入を決めそうな自動車も、実は女性が購買決定をしていることが明らかになり、自動車業界では女性向けマーケティングを真剣に行うようになってきています。

女性のニーズを的確に捉えて、商品開発から販売に結びつけていく上でも営業女子の存在が重要になっているのです。

(太田彩子著『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』より P27~P28)

 

営業部女子課を立ち上げた理由

”価値観の多様化”、そして”消費ニーズの多様化”など、時代の変化に伴い、多くの営業女子が職場に登場するようになりました。

とはいえ、保険外交など、一部の職場を除き、営業の職場はまだまだ男性が多いのが現実です。そのため、営業女子は孤立無援になりがちでした。

著者も元々はリクルートで営業職として働いておりました。そのため、営業女子の現状、そして気持ちがよく分かっていたと思います。

著者が「営業部女子課」を立ち上げたのは、「営業女子が働き続けるにはサポートが必要」と考えたからです。

 

営業部女子課を立ち上げたのは2009年のことです

多くの方んびなぜこうしたコミュニティを作ったのかと質問されますが、その理由は、「営業女子が働き続けるにはサポートが必要」だったからです。

営業という仕事の面白さ、億床さそして可能性を実感していた私は、チャンスに溢れた営業職に多くの女性がチャレンジして、活躍してほしいと思っていました。

しかし・・・・・・。

企業が女性を積極的に営業に活用を始めて10年以上が経ちますが、女性営業の数はあまり増えていません。営業職の女性従事者の人数は約53万人、営業職の人口自体もここ10年は横ばい傾向にあります。

女子の活動支援が始まったのに営業女子が増えないのは、つまりせっかく営業職についても長く続けにくい状況があるということです。

(太田彩子著『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』より P152~P153)

 

では、著者が営業部女子課を立ち上げることで変えたかったものは、どのようなものでしょうか?著者は以下の3つの理由があると言っております。

  • 男性ばかりの営業部で孤立する営業女子を救いたかった
  • 長時間労働、根性主義のワークスタイルを変えたかった
  • 出産で大多数が退職、異動という現状を変えたかった

 

 

営業女子100万人で輝く社会を!

営業部女子課には、叶えたい夢があります。

それは、「営業女子100万人で輝く社会を!」というものです。

営業部女子課には、叶えたい夢があります。

「営業女子100万人で輝く社会を!」。これが今、私たちが掲げるスローガンです。

まえがきに記したとおり、日本で働く営業職の男女のうち、女性は53万人。全体のわずか15%にすぎません。

少しずつ改善されてきたとはいえ、営業の現場では今も、長時間労働や根性論に頼ったハードな働き方が残っていて、女性の離職率が高く、勤続年数が短いのが現状です。

そこで営業女子を現在の53万人から100万人、全体の30%に拡大していこうというのが、私たちの目標です。

営業女子そのものの数が増えるということは、企業側もそのような状況に応じて変わらざるを得ません。

営業職でも女性が働きやすくなっていくはずです。

環境が整えば、女性の営業力全体の底上げにもつながるはずでえす。

つまり・・・・・・

1.営業女子そのものの数を増やす

2.営業女子になっても辞めない社会をつくる

3.営業力を持つ女子を増やす

これが、わたしたちの「やりたいこと」です。

営業職に「チャレンジ」する女子を増やしていきたいと思っています。

(太田彩子著『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』より P219~P220)

 

現状、約53万人の営業女子が今の倍に増えたら、現在の男性中心の営業の職場は、明らかに変わると思います。

しかし、まだまだ営業を目指す女性が職場で長く活躍するためには、「ライフイベントとどう向き合うのか?」「キャリアビジョンをどう描くのか?」といった件も含め、営業女子の悩みを支援する役割が必要です。

女性営業職が長く職場で輝くためにも、彼女たちを支援する営業部女子課には、今後、一層の期待が寄せられるものと思います。

 

最後に

本書は、大きく分けて、2つのテーマで構成されております。

  1. 営業女子が今後も輝いていくための”かしこカワイイ”働き方!
  2. 営業部女子課の役割と、今後の目指すもの!

 

特に”営業女子が今後も輝いていくための「かしこカワイイ」働き方!”を行うための本書で示されたキーワードが「達成女子」です。

先にキーワードにあげた「達成女子」とは「仕事で結果を出している女子」を指しております。なぜなら、ライフイベントによって働き方が変わったり、時間の制約を受ける状況となっても、「達成女子」として結果を出し続け、「あなたには職場に戻ってきて欲しい」と評価される人になっていれば、会社側も働きやすい配慮をしてくれたりすることが多いからです。

 

また、近年は以前にも増して「結果が求められる時代」になってきております。「効率的でクリエイティブな働き方」が最近の働き方の流れではありますが、「結果が出ているからこそ」というのが前提となります。それは、本書で述べている「かしこカワイイ働き方」を実現するためにも必要となります。

 

だから、「達成女子を目指そう!」というのが著者から営業女子への本書を通じたメッセージを発しているのです。

 

 

では、どうやって”達成女子”を目指すのか?

 

「徹底的に無駄をなくす」「共感力で顧客の課題やニーズを掘り起こす」など、そのあたりの方法は本書に書かれているので参考になるはずです。

 

また、本書には「営業部女子課でどのようなことを行っているのか?」についても書かれておりますが、同時に、著者が同コミュニティを主宰する”強い想い”を、本書を通じて”ビシビシ”と感じております。そんな著者を慕い、全国の3,100人もの営業女子が、営業部女子課のメンバーとして参加しているのでしょう。

 

女性営業職の方、女性営業職を目指す方は、是非、本書を読んでみてください。営業という仕事に対して「不安」や「つらい思い」があったとしても、本書を通じて「営業部女子課」が支えてくれるはずです。

 

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まなたけ
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「ビジネス書のエッセンス」管理人。 1966年生まれ・秋田県出身。システムコンサルティング会社では、顧客管理及び営業支援システムの企業への導入・運用サポートを担当。趣味は読書とランニング。仕事の傍ら、読んだビジネス書の感想やおすすめポイントを紹介するビジネス書書評ブログを執筆。ランニングではサブ4(フルマラソン4時間以内での完走)を目指してトレーニング中。

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