【書評】仕事は本来楽しいもの!それを実現する具体的な4つのステップ!『組織にいながら、自由に働く。』(仲山進也著)

ビジネス書, 働き方

今から6年くらい前だろうか?「ノマドワーク」という言葉が一世を風靡し、時間や場所に縛られない自由な働き方が注目を集めていた。

また、昨今は働き方改革の議論も深まり、兼業・副業についてもOKとする企業も増えてきた。

東日本大震災以降、明らかに働き方についての流れが変わりつつある。

 

しかし、そんな自由な働き方について語られるようになる以前から、「楽天株式会社に正社員として働きながら、兼業自由・勤怠自由・仕事内容自由で働いている」という人物がいた。今回紹介する『組織にいながら、自由に働く。』の著者・仲山進也さんである。

 

仲山進也さんは楽天株式会社で正社員として働きながら、

  • 社内で唯一、兼業自由、勤怠自由、仕事内容が自由の正社員
  • 仲山考材株式会社という自分の会社を設立
  • 2017年には横浜F・マリノスとプロ契約

と、普通のサラリーマンでは考えられない「自由すぎるサラリーマン」を10年以上も行っている。

本書は、そんな著者の自らの経験をもとに、「個人が自由に動ける働き方」につなげるための道を、4ステージに分けて述べている本である。

 

自由な働き方へつなげる4つのステージ

本書では、4つのステージを経ることで、自由な働き方につなげることができると述べている。その4つのステージとは、それぞれ以下の通りである。

STAGE1:+加

「苦手な作業にチャレンジしながらできる作業を増やし、腕を磨く」ステージ。以下のポイントを意識しながら「好みの作業」を増やし、「夢中ゾーン」に近づいていく。

  • 「不安」「フロー(夢中)」「退屈」の3つの区分から、モヤモヤの正体を突き止める
  • 作業の難易度を「フロー(夢中)」の状態まで下げてみる
  • 作業を因数分解し、「楽しい」と思える作業を増やしてみる
  • 「ニガテ」「作業の意味」を深堀りしながら「希少価値」につなげていく

STAGE2:-減

「加」で得た仕事がキャパオーバーとなるため、今まで「仕事の常識」と思っていたものを捨てるステージ。不要なものを捨て、残ったものを強みとして徹底的に磨く。

  • 「やりたくて、得意で、喜んでもらえる仕事」に集中させ、「自己中心的利他」を目指す
  • 「安定」「レール」「ルール」「評価」「許可」「スケジュール」「ロール」「お客様」「お金」「ニガテなこと」から自由になる

STAGE3:×乗

「軸となる強み」を磨いていくと、よい意味で周りから浮いた状態となる。SNSなどを通じて別の浮いた変人とつながっていく。

  • 自分の強み同士を掛け算し、「真のオンリーワン」を目指す
  • アウェイでも自分の強みが発揮できるよう、他流試合で試してみる
  • 自分の強みと他者の強みを掛け算して「共創」する
  • お客さんとチームをつくる

STAGE4:÷除

「一緒に組みませんか?」というオファーを受けているうちに、気が付けば「こなす」だけの状態に。そのため、「メインの強み」をくくりながら、プロジェクトを「統合」していく。

  • 一見関連のない複業をすべてつなげるようにする
  • 複数の「立場」を使い分けながら、強みを活かす
  • 「自分は何者なのか?売り物は何なのか?」を掘り下げる

 

仕事は本来楽しいもの!4つのステップはそれを追及できる!

本書を読むと、著者は「どうやったら仕事を楽しむことができるのか?」と、”仕事の意味”を問いながら行った結果、「自由すぎるサラリーマン」に至ったのではないだろうか?

そのとき、著者が重視していることが「その作業は好みの作業か?」「好みの作業をしているときの楽しさは何か?」といった、自分自身に対する根源的な問いである。

実は、この根源的な問いことこそが、「楽しんで働くことための根本のエネルギー」「仕事に対しての動機付け」になると思う。

 

恐らく、この4つのステップは40代後半から50代のサラリーマンにとっても感覚的には「ああ、分かる」と思うのではないかと思う。選択肢を持ちながら働くことができるようになるのは、経験を得ながら「自分だけの強み、そして価値を生み出す」ことを経験しているからだ。

 

とはいえ、本書の「自由に働く」という前提となっているのは「お客さまのために」という”利他の精神”が前提となっていることを付け加えておきたい。仕事は、他への貢献があって、その対価としてお金をもらうことを前提としている。いくら自由にといっても、自分の好きなことだけをやって、それが他への貢献がなければ仕事として成り立たないからだ。本書では「自己中心的利他」を表現している。

また、「自由に働くことができる」ということは、お客さまはもちろん、会社との信頼関係を築くことが必要である。「自由である」ということは「自分で決めることができる」ということ。それは、「あいつにだったら任せられる」という信頼関係をなくして、決定権を委ねることはできない。そのため、著者も会社との信頼関係を築きながら、「あいつだったら任せられる」という信頼を得て、「自由すぎるサラリーマン」という立場を得ることができたのだと思う。本書には、そんなことを思わせる記述が見て取れる。

 

本書は、「仕事のどんな部分が楽しいか?」という根源的な問いを行いながら、”楽しい”と思える仕事を、周りとの信頼関係を築きながら「自分で自由に決める」に至るための道を示している本である。それは、「自分の好きな仕事をしたい」と思いながらも、悶々としながら日々を過ごしているサラリーマンにとって、「自由となるためには何が必要か?」を考える上でも非常に役に立つはずだ。

 

今回紹介の本

目次

  • はじめに
  • STAGE1 +「加」自由な働き方のOSをインストールする
  • STAGE2 -「減」強みを磨く
  • STAGE3 ×「乗」独創と共創 仲間と遊ぶ
  • STAGE4 ÷「除」何もしばられない自由な働き方
  • おわりに

 

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まなたけ
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「ビジネス書のエッセンス」管理人。 1966年生まれ・秋田県出身。システムコンサルティング会社では、顧客管理及び営業支援システムの企業への導入・運用サポートを担当。趣味は読書とランニング。仕事の傍ら、読んだビジネス書の感想やおすすめポイントを紹介するビジネス書書評ブログを執筆。ランニングではサブ4(フルマラソン4時間以内での完走)を目指してトレーニング中。

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