【書評】僕が『おもしろい伝え方の公式』を読んで「非常に残念」に思ったこと!『おもしろい伝え方の公式』(石田章洋著)

コミュニケーション, ビジネス書

「おもしろい話なんてできない……」

「とっさに何か言われても、気の利いた返しなんかできない……」

etc……

これは、僕の長年の悩みです!

 

自分で言うのもなんですが、根はけっこう真面目であり、笑いのセンスなんてとてもありません。なので、周りの人の僕の評価は「真面目だけど、会話はあまり面白くない人」というのが定番です(苦笑)。なので、「面白い話、気の利いた話がもっとできるようになれば、友達との会話ももっと弾むのに!」と、そして、SNSなどで面白い投稿を行う人をいつもうらやましく思っておりました。

 

そんな悩みを抱える僕が手に取った本が、今回紹介する『おもしろい伝え方の公式』(石田章洋著)です。

 

 

著者の石田章洋さんは、人気長寿テレビ番組である「世界ふしぎ発見!」や情報番組である「とくダネ!」などを手掛ける人気放送作家です。実は、放送作家になる前は六代目三遊亭円楽(当時は楽太郎)師匠に弟子入りし、落語家を志したこともあります。

 

さて、本書を読んだ後、僕は「非常に残念!」と思ってしまいました!

なぜ、僕は「非常に残念!」と思ったのでしょうか?

 

本書のおすすめポイント、本書の内容紹介、そして、本書を読んだ感想を以下に掲載いたします。

 

本書のおすすめポイント

本書をおススメしたい人

  • 「初めての人とお話しをしたとき、会話が続かない」と悩んでいる人!
  • 「一生懸命話をしても盛り上がらない」と悩んでいる人!
  • 「気の利いたひと言が言えるようになって、コミュニケーションスキルを上げたい」と思っている人!

 

本書を読んで分かること!

  • 「なぜ、あなたの話が面白くないか?」が分かる!
  • たったひとつのの「笑いの原理」が分かる!
  • ユーモアセンスを磨くには、何を行う必要があるのかが分かる!

 

本書の内容紹介

なぜ、あなたの話は「おもしろくない」のか?

「一つ面白い話をして、相手にウケれば!」「会話が弾めば、自分の好感度が上がるかも?」……

こう思いながら「おもしろいことを話そう!」と思い、つい本来の自分の本来のキャラクターとは違った形で自分を出してしまうものです。そして、結果、スベってしまう!

 

しかし、「おもしろくない話」には、それなりの理由があります。

 

本書には「おもしろくない話の特長」として、以下の6つをあげております。どれも、「わかる!わかる!」と思ってしまうものではないでしょうか?

  • NG例1 ハイ・テンションで自分も周りも疲れてしまう!
  • NG例2 ひとつの話がダラダラと長い!
  • NG例3 ウケを狙いすぎて外してしまう!
  • NG例4 ウケたいがあまりデリカシーに欠ける
  • NG例5 「自分をかっこよく見せたい」と考えている
  • NG例6 「おもしろい話=笑わせること」だと考えている

(石田章洋著『おもしろい伝え方の公式』より P23~P45)

 

 

コミュニケーションの土台は「空気を読む」こと

コミュニケーションを行う上では「空気を読むことが重要!」とよく言われます。しかし、この「空気を読む!」ということはどういうことか?イマイチよく分からないことがあります。

 

一体、「空気を読む」とはどういうことか?本書には以下のように書かれております。

つまり会話における「空気」とは「流れ」のことなのです。

もう少し詳しく説明すると「空気の流れ」とは、「どういう人たちが」、「なんのために」、「どこに向かっているのか」といった、目的や方向性のことです。

(石田章洋著『おもしろい伝え方の公式』より P52)

 

では、「空気を読む」ためにはどうすればいいのか?「空気を読む力を身に着ける」というのは、その方法がなかなか分かりづらいところもあり、結構悩ましいですよね?

重要なのは「観察力」と本書では述べております。

こうして「空気」について考えていくと、空気を読むために、もっとも必要なことが少しずつ見えてきませんか?

先に結論を言うと、それは「観察力」です。

  • 今、話している相手はどういう人なのか?
  • なにを目的としているのか?
  • その話をどこにもっていこうとしているのか?

それを察知するには、その場を観察するしかありません。

相手の声のトーンや言葉の言い回し、どんなしぐさで、どんな表情をしているのか。

それらを注意深く観察していれば、相手がどういう人で、なにを目的として、どういう展開にもっていこうとしているのかが読み取れます。

(石田章洋著『おもしろい伝え方の公式』より P63)

 

枝雀理論、「キンカンの法則」

「たったひとつの笑いの原理」と本書で述べている原理があります。それが「キンカンの法則」というものです。

これは、かつて”浪速の爆笑王”と呼ばれた落語家・二代目桂枝雀師匠が”唯一の笑いの原則”としたものです。

 

この原則を知ると、「ああ!こうやって笑いを取ればいいのか!」ということが非常に分かるようになります!

まったく同じことを話題にしているのに、なぜ話す人によっておもしろくなったり、つまらなくなったりするのか?

かつて落語家を目指し、その後30年近く放送作家として活動してきた私にとって、それは人生の大半を費やして突きつめてきた課題でした。

その結果わかったのは、おもしろいか否かは、すべての笑いに共通するルールに則っているか否かで決まるということです。

そのルールこそが、「緊張の緩和」の理論です。

「人はなぜ笑うのか?」

このシンプルだけど根源的な疑問について、古今東西の哲学者が考え続け、さまざまな理論を発表してきました。

その中で、私がもっとも納得できたのは、アリストテレスでもモリオールでもベルクソンでもありません。「浪速の爆笑王」と呼ばれながら1999年に59歳の若さで他界した落語家、二代目桂枝雀師匠の言葉です。

桂枝雀師匠が唯一の笑いの原則としたもの、それこそが「緊張の緩和」の理論です。

それを、枝雀師匠は「緊緩(キンカン)の法則」と名付けました。

その理論は、いたってシンプル。

人は緊張が緩和された時に笑うのです。

(石田章洋著『おもしろい伝え方の公式』より P84~P85)

 

 

描写すれば、相手の頭に映像が浮かぶ

おもしろいことを伝える原則は「キンカンの法則」でわかりました。

しかし、長めの話を行うときなど、相手に自分の話に対して興味を持ってもらうためには「伝え方のテクニック」が必要となります。

本書で伝えているテクニックは、「映像が浮かぶように話す」ということです。

本書では以下のように述べております。

次のふたつを比べてみてください。

「日光に行った。天気もよく、紅葉の時期だったからよかった」

「日光に行った。真っ青な秋空に一面の紅葉が映えて、絵のように美しかった」

どちらも旅行の感想ですが、どちらのほうが紅葉の美しさが伝わってきたかといえば、後者ではないでしょうか。

感想を表現する場合も同じ。

「すごく怒った」より、「挙が震えた」、「思わず椅子を蹴飛ばした」のほうが映像が浮かぶため、怒りの強さが伝わりますよね。

「映像に感動した」より、「しばらく席を立てなかった」、「エンドロールの間、涙が止まらなかった」などの言い回しのほうが、どれだけ感動したのかがよくわかります。

描写とは、「ありのままの姿が浮かび上がってくるように、描き出すこと」

まるで映画でも見ているかのように映像が浮かび上がってくるように描き出すことができるかどうかが、話がおもしろくなるか否かを分けるポイント。

相手の頭の中に映像を浮かべることができれば、相手の心を動かすことができるのです。

(石田章洋著『おもしろい伝え方の公式』より P152)

 

この「映像を浮かべるように話す」ということ。自分の頭の中に映像を浮かべながら話をすることで、自分でトレーニングを行うことができます。ひとつやってみてはいかがでしょうか?

 

最後に

正直に言うと、僕は”おもしろいことを言う”のが苦手です。そのため、初対面の人とはどうしても「気の利いたことが言えない!」「硬い話題になりがち!」になり、会話がなかなか続きません。なので、”初対面の人との会話”は、正直、苦手でした。その一方で、「気の利いたことが言える”会話の上手な人”をうらやましい!」といつも思っておりました。「あんな風に気の利いたことが言えたら、どんなに会話が楽だろうか」と……

 

僕の旧ブログである『ビジネス書のエッセンス』を読んだ方はお気づきの方も多いと思いますが、当時はコミュニケーションに関する本のレビューが多かったです。それは、「少しでも会話が上手くなりたい!」と思っていた現れでもありました。「おもしろいことが言えたらなば、どんなに会話が弾むだろうかと」……すこしでもノウハウを自分のものにしようと、コミュニケーションに関する本を読み漁っておりました。しかし、いざ”やってみよう”とすると、ノウハウを生かすことができませんでした。「自分のモノにするには、”書いている本のノウハウのハードルの高さ”を感じてしまう」のです。

 

だが、本書は違います。書かれていることがシンプルであるがゆえに、取り入れるハードルも低くなります。特に本書に書かれている中で最も印象に残っている”たったひとつの笑いの原則”とは「人は緊張緩んだときに笑う」というものは、言われてみれば、「確かにそうだ!」と思ってしまいます。本書はシンプルがゆえに、「自分でも出来そう!」と思ってしまうのです。

 

本書は僕が今まで気づかなかった”たったひとつの笑いの原則”に気づかせてくれました。「シンプルなノウハウなので、これなら僕にでも実践できそう!」と、つい、思ってしまいます。それはそれで非常に良かったのですが、本書を読んでいるうちに、「非常に残念だ!」と思うことが頭の中に浮かんできたのでした!

 

「非常に残念だ!」と思った事とは?……

 

それは、「なぜ、本書をもっと早く発刊してくれなかったんだ!もっと本書の内容を早く知っていれば、今頃は初対面の人と会ったとしても、”会話に詰まる!”ということはなかったのに!」という思いです!本当に残念!

 

もちろん、本書を早く読んだからといって、現時点で”おもしろいこと”が言えるようになっているとは限りません。しかし、「”たった一つの笑いの原則”が”緊張させた後に緩める”という”キンカンの法則”であるならば、僕にもできるかもしれない」と思ってしまえるのです。なぜなら、僕は比較的話が硬い!硬い話で”緊張”させた後、”緩めるひと言”が言うことができるならば、”キンカンの法則”は成り立つのではないかと!もちろん、そうなるためには何度も実践する必要があるとは思いますが!

 

僕のように「気の利いたひと言が言えるようになりたい!」「おもしろい話で会話を盛り上げたい」と思っている人は、是非、本書を手にとってみてください!どうやったら”場を緩めるひと言”が言えるようになるか?シンプルで分かりやすく書かれた本書の内容が、あなたに「おもしろい伝え方の公式」を伝えてくれますよ!

 

関連書籍

 

応援のクリック、よろしくお願いします↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
The following two tabs change content below.
まなたけ
お問い合わせはこちら
「ビジネス書のエッセンス」管理人。 1966年生まれ・秋田県出身。システムコンサルティング会社では、顧客管理及び営業支援システムの企業への導入・運用サポートを担当。趣味は読書とランニング。仕事の傍ら、読んだビジネス書の感想やおすすめポイントを紹介するビジネス書書評ブログを執筆。ランニングではサブ4(フルマラソン4時間以内での完走)を目指してトレーニング中。

PAGE TOP