【書評】文章は素材で出来ている!「書く」への苦手意識が大きく変わる本!『ビジネスでうまい文章はいらない』(上阪徹著)

ビジネス一般

「文章を書くのが苦手…….」

このように悩むビジネスパーソンは結構多い。

 

かく言う僕も、ビジネスの文章を書くのは苦手だ!

なぜなら、「ビジネス文章って、どのように書けばいいのか分からない」から。考えてみれば、ビジネス文章を習ったことなど今までない。書き方を知らないし、練習をすることがないのだから、「ビジネス文章を書くのが苦手」というのも、ある意味当然のことかもしれない。

 

とはいえ、当然のことながら、しっかりとビジネス文章を書けるようになった方がよい。なぜなら、お客様や上司をはじめ、関係者に文章で伝えることは、ビジネスパーソンにとって必須のスキルだからだ。ビジネスに限らず、SNS全盛時代となっている現代において、「書く技術」というのはますます必要とされるスキルとなっている。

 

そんな中、5月に気になる本が発刊された。タイトルは『ビジネスにうまい文章はいらない』!Facebookで投稿を見て、思わずタイトル買いをした本である。著者の上阪徹さんは経営者をはじめ、3000人以上の一流ビジネスマンを取材し、「ブックライター」として多くの彼らの著書を執筆し続けてきた凄腕ライターだ。

 

そんな著者が伝えているのが「文章をスラスラ書くために、特別な技術や文章の才能は必要ない」(P4)ということだ。どんなビジネスパーソンでもビジネス文章をスラスラ書くためのノウハウが整理されて書かれている本である。

 

 

「うまく書こうとする」呪縛を外す

文章をうまく書けないと悩む正体!それは「うまい文章を書かなければならない」という意識だと思う。

思えば小学校のとき、読書感想文などを書くときには文豪のように格調の高い、表現力豊かな文章を書くことを習ってきた。「うまい文章を書きましょう」いう先生の言葉。しかし、格調の高い、情緒的に書こうとしても、文学を読んで表現を知らない僕は悩みを抱えることになる。

 

だが、ビジネスで求められている文章はうまい文章ではない。ビジネスで求められるのは、シンプルで分かりやすい文である。そのためには、「昔習った文章のイメージを捨て去ることが必要だ」と著者は述べている。

文章の書き方を教わったのは、おそらく小学校のとき、という人がほとんどだと思います。このとき、求められた文章というのは、「うまい文章」だったはずです。

文豪の美しい文章。評論家のようなロジカルな文章。さらには、同級生たちの見事な作文。

要するに、そうした格調高い文章がお手本であり、こういうものを書かなければいけない、という思いを持たされたと思うのです。

(中略)

そんなことはしなくていい。ビジネスの文章を書くときに意識すべきは、昔教わった”文章”のイメージを捨て去ることです。もっと気楽に考えていい。自分が読みたいと思う、わかりやすい文章を書けばいいのです。

(上阪徹著『ビジネスにうまい文章はいらない』P21~P24)

 

ビジネス文章をつくるもの

うまい文章を書くために、言葉をひねり出そうとする…….でも、うまい文章を書く必要がなければ、言葉をひねり出す必要はない。これを思うだけで、文章を書くことに対する抵抗感が大分減る!

だが、それだけでは文章を書くことができるかというと、抵抗感が減ってもなかなか書けるようになるわけではない。実は、文章を書けない原因は別にあると著者は指摘する。

書くのに時間がかかる原因は、準備ができていないからだということにも気づきました。さあ書こう、とパソコンの前に座った。でも、なかなか文章が出てこない。

それは当然です。準備が何もできていない状態で、パソコンの前に座ったとしたら、今の私でも同じ状況になります。書く仕事をしているんだから、なんでもスラスラ書けるだろう、と勘違いしている人がいますが、それは大いなる勘違いです。

(中略)

では、ひねり出した言葉でなくて、何が文章を作っているのか。それこそが、「素材」です。

文章は実は「素材」でできているのです。この「素材」さえ、しっかり準備しておけば、書くことに悩まないし、書くスピードは格段に速くなるのです。

(上阪徹著『ビジネスにうまい文章はいらない』P48~P49)

 

では、著者が言う素材とは何か?著者は「事実、数字、エピソード(コメント)」だと述べている。

例えば、

  • お客様と打ち合わせをした結果や確認事項
  • 新聞に掲載された記事
  • 今年度の売上や利益額

など。相手に伝えたいことに必要な材料が「素材」となる。

そして、その素材をどのように生かして文章を書くか?

そのための秘訣が本書には詰まっている。

 

また、本書にはビジネス文章に限らず、SNSやブログに関する文章の考え方も載っている。特にブログに関する記述は、僕にとっても非常に参考になっている。

  • 「文章の怖さ」を認識しておく
  • 投稿する目的をはっきりと定める
  • 「目的」と「読者」を定めたら「面白い」がわかる
  • ネタは世の中に有り余るほどある

 

もし「文章を書くのが辛い」と思っている人は、是非、一度読んでほしい。

実は、「うまい文章を書く必要はない!素材をしっかりと集めることで文章を書くことができる」ということが分かるはずだ。

 

今回紹介の本

目次

  • はじめに
  • 第1章 ビジネス文章の基本的心得
  • 第2章 悩まずに文章を書き上げる
  • 第3章 ビジネスメールは、こう書けばいい
  • 第4章 日報、感想文、企画書まで、読み手に伝わる書き方
  • 第5章 SNS、ブログにおける文章の考え方
  • 第6章 長文を書く、書き物に挑む
  • おわりに

 

 

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まなたけ
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「ビジネス書のエッセンス」管理人。 1966年生まれ・秋田県出身。システムコンサルティング会社では、顧客管理及び営業支援システムの企業への導入・運用サポートを担当。趣味は読書とランニング。仕事の傍ら、読んだビジネス書の感想やおすすめポイントを紹介するビジネス書書評ブログを執筆。ランニングではサブ4(フルマラソン4時間以内での完走)を目指してトレーニング中。

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